安くて美味しい!チリワインの特徴とおすすめ自然派ワイン

日本のワイン輸入量第1位のチリワインの特徴

近年、日本で大きく消費量を伸ばしているのがチリワイン。
国内輸入量はワイン大国フランスを抜いて、数年連続堂々の1位を獲得しており、チリワインあっての日本のワイン文化…と言っても過言ではない、そんな状況に直面しています。

この躍進の理由として、チリワインの輸入は1990年から本格的に始まっているのですが、2007年に発効されたEPA(日チリ経済連携協定)により、2国間における関税が一気に下がったことが要因とされています。

今後段階的に関税は下がり、近々関税が撤廃される予定です。
こういった理由から、安価ながら高品質なチリワインを、私たちは飲めているのです。

さて、チリはフィロキセラが入ってこなかったことから、接木無しの自根のブドウ樹が多く残っています。
さらに樹齢も古く、暑く乾燥した気候条件だからこそ、健全で品質の高いワインが生産されているのです。

近年チリでは南北ではなく、海川、内陸部、アンデス山脈側と、縦に切り取った生産区分の規定を制定させ、その多様性と品質区分を詳細にアピールしようという動きが見られています。
海川やアンデス山脈側の生産地はフンボルト海流の影響で冷涼であり、品質の高いワインが造られる土地として知られるようになってきました。

カベルネソーヴィニョン、ピノ・ノワール、ソーヴィニョン・ブラン、シャルドネ、などの国際品種をはじめ、カルメネール、パイスなどの土着品種など、さまざまなブドウからワインが造られています。
その中でも赤ワインは7割以上を占めており、ボリューム感のあるワインとして人気です。

チリは冷涼な場所も多いですが、テロワールはブドウ栽培に向いているため、有機栽培を行う生産者が多くいます。
大手生産者も、自社畑のほとんどを有機栽培にするなど、厳しい栽培法でも健全なブドウが収穫できると注目されています。

赤ワイン・白ワイン問わず、品質の高い自然派ワインを見つけてみるのも、チリワインの楽しみのひとつです。

チリのおすすめ自然派ワイン

ここからは、チリでおすすめの自然派ワインをいくつか紹介します。

リュット・レゾネによる自然派「ピノ・ノワール・シングル・ヴィンヤード フィンカ・パタゴニア」

人工的な農薬を極限まで使用しない、リュット・レゾネ農法を取り入れて高品質なワインを造っているのが、フィンカ・パタゴニアのワインです。
作物に不向きな土地でありながら、ブドウ栽培には適した土地であり、冷涼な地域であることから、ブルゴーニュスタイルのエレガントなワインが生み出されています。

ピノ・ノワール・シングル・ヴィンヤード フィンカ・パタゴニア」は、特にこだわったブドウ栽培を行うシングル・ヴィンヤードシリーズの1本であり、良い意味合いでチリらしくない、洗練さとピュアさを包括した極上の味わいを楽しめます。
チリの多様性を知るためにも、必ずチェックしてほしい赤ワインです。

コスパ高のカベルネ「カベルネ・ソーヴィニョン・シングル・ヴィンヤード フィンカ・パタゴニア」

チリといえば、濃厚で重厚なカベルネソーヴィニョン。

しかし、「カベルネ・ソーヴィニョン・シングル・ヴィンヤード フィンカ・パタゴニア」は、前述した通り、冷涼なパタゴニアで造られているため、驚くほど洗練されておりエレガントな飲み心地です。
カシスやブラックベリー、プラムといった、品種特性は出ているのですが、清涼感があり、ボルドーのそれとはまた違った印象。

もちろん、コクと余韻の充実度も魅力的です。
徹底して管理されているリュット・レゾネの畑がもたらす、この土地特有のポテンシャルを包括している、驚くべき1本に仕上がっているのではないでしょうか。

バター・ナッツの風味が美味しい「シャルドネ・レゼルヴ フィンカ・パタゴニア」

自然派ワインとして、高い名声を誇る「フィンカ・パタゴニア」。
冷涼であるこの地で、同生産者はブルゴーニュ品種を育て、成功を収めています。

チリでは平均気温が高いため、糖度が上がり過ぎてしまい、過熟したシャルドネを使うことが問題となっていました。
さらに、そこに新樽を入れていたことから、ややしつこめの味わいになってしまうワインが多く生産されてしまっていたのです。

「シャルドネ・レゼルヴ フィンカ・パタゴニア」は、フレンチオークを使い、樽由来の成分をしっかりと果汁にうつしていますが、リュット・レゾネで栽培されたピュアなシャルドネを使用しているのでしつこくなく、完璧なバランスで仕上げられています。

まるでブルゴーニュのプルミエクリュを思わせるような、複雑性とバター、ナッツのようなニュアンスは、一度飲んだら忘れることができないクオリティです。

シャルドネ・レゼルヴ フィンカ・パタゴニア」。
これは、チリワインの常識を覆す、素晴らしい自然派ワインといっていいでしょう。

高品質の新世界ワイン!

フランスワインといえば「ブルゴーニュ、アルザス、ロワール、ボルドー」