「ワインの女王」ボルドーワインの特徴
ボルドーワインといえば、五大シャトーやポムロールの王さま「シャトー・ペトリュス」、ソーテルヌの「シャトー・ディケム」が世界的に有名です。
ボルドーワインの大きな特徴は、ブレンド。
赤ワインはカベルネ・ソーヴィニョンとメルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、白ワインはソーヴィニョン・ブランとセミヨンを中心にブレンドされており、各シャトーのこだわり、作柄によってその比率が変わります。
味わいは赤ワインは重厚感とまろやか、緊張感のあるタンニンが特徴で、白ワインはフレッシュな早飲みタイプ、甘口タイプがあります。
さて、そんなボルドーですが、比較的自然派ワインは少ない傾向にあります。
自然派ワインに使用されてるブドウは、有機栽培などが採用されていないといけません。
ボルドーは長期熟成タイプのワインが多く、比較的亜硫酸などを多く使用する傾向があり、さらにできるだけ健全なブドウを収穫しなければいけけません。
(健全なブドウで無いとワインが上手に熟成されないため)
また、ビオディナミ農法に造りを変換するには時間もかかり、失敗の可能性も高いため経営にも影響してきてしまいます。
それでも、大規模生産者の一部や小さな生産者は一部の畑でビオロジックやビオディナミを採用しだしており、徐々に自然派ワインの比率も上がってきました。
今、自然派ワインで造られるボルドーも注目すべきでしょう。
通販で買えるボルドーの自然派ワイン
ボルドーの自然派ワインを購入するためには、ワインショップなどに行く必要がありますが、面倒という方もいるでしょう。
さらに通販で購入しようと思っても、どれがボルドーの自然派ワインか分からない、という方もいるはずです。
そんな方のために通販で手軽に購入することができる、ボルドーの自然派ワインを紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
お買い得な自然派ワイン「ノ・ラシーヌ」
「ノ・ラシーヌ」は、ボルドーでは珍しいオーガニックワインのひとつです。
アントル・ドゥー・メールという、ボルドー地方の中では爽やかな白ワインが造られる産地にあるワイナリーですが、そこのリオネル・レイモンという男性が思い切った判断に出ます。
伝統的なボルドーの農法を受け継いでワイン造りをしていたのですが、130haの畑をまるまる有機栽培に変換させたのです。
高品質な自然派ワインを少しでも多くの人たちに伝えたい、という思いから価格も大変カジュアルなもので提供。
環境問題にも取組み始め、今ボルドーでもっとも注目されている自然派ワインの造り手とされています。
ボルドーのビオを飲みたいのであれば、まずここから始めるというのが良いのではないでしょうか。
「?」が特徴的なボトルのワイン「ル・サン・ノム」
ボルドーワインのラベルといえば、立派なシャトーの絵柄が描かれている、というイメージがあるでしょう。
しかし、ボルドーの自然派ワインでも特に人気が高い「ル・サン・ノム」のワインのボトルデザインは、まさかの「?」マーク。
これは、ボルドーではあり得ないであり、全く新しいワインであることを示しているマークと捉えられます。
その理由のひとつは、スタイルこのワイナリーの当主であるフェラン氏は、なんとボルドーワインでありながら、亜硫酸塩などの酸化防止剤を一切使用せずにワイン造りを行っていること。
さらにカベルネ・ソーヴィニョンに特化しており、あのボルドーの重厚感ある味わいとは一線を画す、まさにエレガントでピュアな味わいに仕上げられているという部分です。
「ル・サン・ノム」に使用されているブドウは、ビオディナミの認証である「デメテル」、また「アグリカルチャー・ビオロジック」の二つの認証を獲得しています。
ボルドーの新たな革命児として、これからも話題となるであろうワイン。
今、飲んでおくべき1本でしょう。
漫画「神の雫」にも登場「プピーユ」
画像参照元:https://wsommelier.com/item/6391.html
ワインファンたちに強烈な影響を与えた漫画といえば、漫画「神の雫」でしょう。
ここに登場したワインは、日本中で話題となり、売り切れ続出してしまいます。
そんな漫画「神の雫」には、ボルドーの伝説的な自然派ワインが登場しています。
それが、「プピーユ」です。
コート・ド・カスティヨンという、知名度が低いアペラシオンだからこそ、大きなチャレンジに賭け、それで成功を収めた「プピーユ」。
1790年にサンテミリオンでワイン造りをはじめたカリーユ家で、現当主のフィリップさまざまな国で醸造技術を学び、本物のワインを造ることに尽力し続けています。
「高品質なワインを生み出すためには栽培は自然でなければならない」
こう語る彼の信念に基づき、畑は全て有機栽培に転換させており、ブドウもピュアで健全な状態で収穫されています。
メルロー100%という珍しいスタイルであり、18ヶ月以上の樽熟成。
濃厚過ぎず、洗練された透明感のある味わいがボルドーファンのときめく心を揺さぶり続けています。